グシク(あねき御獄)
渡嘉敷島の玄関・グスク島
渡嘉敷では、グシク(城)といえば、渡嘉敷港になっている入江の東にある東西、南北とも約300メートル、高さ116メートルの円すい形の岩山のグスク島(城山)をさします。この島は、渡嘉敷港のすぐ北の儀津(ギズ)岬から500メートルほど南東にはりだした珊瑚礁の先端にあります。
この島も北側をのぞき、50から100メートルほどの荒い岩肌のがけに囲まれており頂上に登る道はありません。グシクの頂上には、100坪ほどの平地があります。
この御獄(うたき)は、始祖が居住したという御獄のひとつで、雨ごいを行う頂上の平坦地には、水をたたえた池もあり、人の暮らす水には不自由しない場所でした。このグシク島は、北御獄でのべたように、渡嘉敷村の始まりのころにここにも人が住み、このグシク島からクミチジ山に筏で渡り、北御獄、里に住む人達とさまざまなことを相談したと伝えられています。
また、8月10日に島の安全を願うシマウガンの由来として、昔ウランダ船が渡嘉敷の港に入ろうとすると、イジリマジラシという力持ちがこのグシクに上がり、頂上から大きい石を転がして船が入るのを防ぎ、そのためウランダ船は渡嘉敷港に入ることが出来ず、撃退されたという伝説もあります。
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渡嘉敷村役場
沖縄県島尻郡渡嘉敷村字渡嘉敷 183
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更新日:2024年03月26日