テッポウユリ
初夏に野山を白く彩る花
ケラマツツジより少し遅れて、3月の末から5月の末までテッポウユリが白い花を咲かせます。多年草で高さ1mほどになります。一本の茎から30輪以上も花が咲いたこともあるそうですが、たいていは3つ程の花をつけます。花の中央に白いめしべが1本飛び出し、周囲に黄色い花粉でいっぱいのおしべが6本あります。指でめしべにふれてみてください。めしべはねばねばしていて、おしべに触れると黄色い花粉がたくさんつき受粉が効果的に行われます。 野山のユリは、以前よりかなり少なくなりました。それは野山に放たれたヤギが原因の一つだと考えられてます。茎や葉は柔らかく、ヤギの大好物で、土中のりん茎まで食べてしまいます。島の生態系は微妙なバランスで成り立ち、ある生物が増えすぎるとその害が心配です。 |