ケラマツツジ
渡嘉敷の春を彩る花
ケラマツツジは慶良間の名物の一つで、3月から6月頃に長期間、赤いきれいな花を見せます。酸性土壌によく育つ植物で、赤土の部分でよくみかけます。大木になることはなく、高さはせいぜい2~3m程度です。他の種類の木がまだ繁っていない状態の、はげ地などに見られ、他の種類との競争には弱く、林床に生育することはほとんどありません。 渡嘉敷では旧暦の1月16日に盛大な行事があります。この日はジュウルクニチといい、グソ-ヌソ-グヮチ、つまり亡くなった人たちのお正月です。そのジュウルクニチの日にツツジを供えるのが習慣になっています。そのため、家の庭に植えるのを嫌がる人もいます。 戦跡公園の周辺や阿波連に続く道路の両側に、たくさん植裁されています。春から初夏にかけて渡嘉敷の野山を華やかにいろどります。 |