クロヨナ
葉をもむと独特なにおい
マメ科の植物で、樹高は8mに達し、潮風に強く、海岸地の植栽にも適しています。葉は濃い緑色で長さ20~25cmにもなり、先のややとがった卵型~卵状楕円形で若葉は薄黄緑色をしています。3~4月と8月~9月に紫または淡紅色の花を咲かせ、長さ5cm程度のさやの中に黄緑色のマメが2つ入っています。 このマメはオキナワビロウドセセリというガの幼虫の食草です。葉や樹皮をを手に取ってもむと緑色の汁が出てきて独特の強い臭いがします。かつては小枝ごと刻んで田んぼの土に混ぜ込み、肥料にしました。さらに肥料の効果を高めるために人が直接足で踏んで土に丹念に混ぜていきました。これは「たーくなーし」といい、懐かしく思い出す方も多いようです。 |