リュウキュウヤマガメ
山の中をゆっくり歩いています!
渡嘉敷の畑周辺の川や林の中で、まれにリュウキュウヤマガメを見ることができます。沖縄本島北部など、限られた場所に生息し、希少種として国の天然記念物に指定されています。 子ガメハは薄茶色から黄土色で、円に近い甲羅の緑はギザギザが目立ちます。親ガメの甲羅はこげ茶色で、長さ20cm程度の長楕円形です。甲羅の緑のギザギザのとがり方も緩やかで小ガメと違います。親ガメは黒く汚れていることが多く、子ガメと比べても別の種類ではないかと思うほどです。雑食性でミミズや魚の切り身、野菜の切り身などほとんど何でもよく食べます。 畑や道路の端に作られた側溝がありますが、排水をよくするためにつくられた側溝がリュウキュウヤマガメに災いをもたらすことがあります。地面を這って移動するリュウキュウヤマガメにとって側溝に落ちるということはもう二度とはい上がれない、アリ地獄に堕ちることに匹敵する苦しみです。特に真夏の熱い乾燥した側溝は想像を絶する苦しさでしょう。シケンイモリにとってもそれは同じことで、側溝に落下して苦しんでいるのを見かけることがあります。人間が作り出した工作物のために、思わぬ災難で貴重な動物たちが死んでしまわないように最近では、これらの小動物がはいあがれるように改良いた側講も多くなっています。 |