ベニアジサシ
魚の居場所を教えてくれる鳥
沖縄には夏鳥として渡来し、無人島や内湾の岩礁のがけで巣をつくり繁殖します。近海で小魚をつかまえて食べます。漁をするときにアジサシを目印にすることがあります。アジサシが群れで飛び交い、海中につっこんでいる場所では、エサになる小魚がたくさんいます。スクなどの小魚を採る漁でもそうですが、大物ねらいのときにもアジサシは目印になります。それは大型の魚もアジサシが食べる小魚をエサにしていうからです。 おとなしいように見えますが、子育て中は巣に近付く外敵にはすごい勢いで近くを飛び、追い払おうとします。 沖縄にやってくるアジサシは3種です。最も小さいコアジサシが全長28cm程度で、くちばしが黄橙色で主に水田や河口などで繁殖します。エリグロアジサシは全長約30cmで、ベニアジサシ同様岩礁や内湾でよく見られ、額から頭上は白でくちばしは黒色です。ベニアジサシは全長約31cmと3種中最大で額から頭は黒色、くちばしの基部半分が鮮やかな赤色をしています。 渡嘉敷周辺ではベニアジサシとコアジサシが多く見られます。沿岸にスクがやってきたことや、ガジラーカチューが近くにいることなどを教えてくることがあります。 |