トノサマバッタとショウリョウバッタ
草原を飛びまわる元気者
阿波連や渡嘉志久の放棄された水田跡や渡嘉敷の金の川の西側に、比較的大きな草地があります。そのような草地で、バッタの仲間を見かけることができます。 トノサマバッタは体長6cmで年中見られます。気温・湿度・食物などの条件が揃うと大発生し、農作物に被害をもたらしたことが北海道や南北大東島などで記録されています。方言名は両足の先をつかまえると、コメツキのようにつつくという意味です。 開けた明るい草原にすみ、体長4~8cmでキチキチキチと音を出す通称「キチキチバッタ」は、ショウリョウバッタと言います。メスは音を出さず、音を出すのはオスだけです。オスはメスに比べ小型でメスの3分の2ほどの大きさです。ショウリョウという名と口から黒い汁を出すことがイメージとして重なったのでしょうか。ショ-ユバッタ(?)と呼ぶ人もいます。緑色と褐色の2タイプがいて、5月~11月に見られます。メスは乾燥した地面に直接穴を掘って産卵します。 |