オキナワキノボリトカゲ
木のどの高さにいるでしょう
オキナワキノボリトカゲは全長20cmほどになり、オスは鮮やかな緑色で、周囲の色によっても、またそのときのストレスでも一瞬にして変化します。大きく成熟したオスは頭部から背中にかけて、たてがみのようにギザギザになった皮膚が立ち上がっています。オスの鮮やかな緑色に対し、メスや子供はくすんだ黒灰色です。 オキナワキノボリトカゲが木のどのあたりにいるか注意して見てください。およそ1m50cmを境にして、オスが高いところ、メスや子供はそれよりやや低いところにいます。活動する場所を違えることで、それぞれが餌やすみ場所などを争わないようにしているのです。オス同士のなわばり争いは激しく、けんかをしているのをよく見かけます。腕立て伏せをしているようなポーズはまわりになわばりを知らせています。 オキナワキノボリトカゲはハ虫類で変温動物なので、気温がまだ低い早朝には、体温が低く活発には動けません。日が昇り気温が上がってくると、活発に動けるようになります。 オキナワキノボリトカゲを捕える昔ながらの方法があります。コミノクロツグやビロウの葉の繊維を取り出し、棒の先に引くと締まるわっかをつくって取り付け、オキナワキノボリトカゲの首に引っかけて捕えるのです。 |