ナガウニの仲間
方言名:ウニ | ![]() |
何がながーいウニ?
ナガウニは岩礁の海岸で最も普通に見られます。ナガウニの仲間は大きさや色などで4つ(A~Dタイプ)のグループに分けられます。
ナガウニと呼ばれる由来はその形にあります。少し離れて、殻を見るとその意味がよく分かります。まん丸ではなく、長楕円形で、そのことからナガウニという名前がつきました。
棘の先が白いのがAタイプと呼ばれ、よく見られます。渡嘉志久や阿波連のビーチで水泳中に見られるのはことタイプです。
礁原に細長い穴を掘って入っているのはBタイプやCタイプと呼ばれています。大きな穴にはいくつか入っていることもありますが、たいていは一つの穴に一つずつ入っていて、他のウニが入ってくると追い出してしまいます。穴の中に生える藻をかじり取って食べています。棘の付け根が白く、輪になっているのがCタイプ、全体に真っ黒なのがDタイプです。体の一部のタンパク質を調べたり、卵からどのように発生していくかそれぞれを比較する詳しい研究が行われています。
かつてナガウニは、農業に利用されました。スイカやトウガンを栽培するときに、植え付け前に肥料として畑に埋め込みました。特に海に近い砂地の畑では運ぶのが楽で、大豆や、スイカ、うり類などの肥料として重宝されたそうです。