ジャノメナマコとクリイロナマコ
いったいどこが目なのでしょう?
ニセクロナマコよりやや深い場所で蛇の目模様の茶色っぽいナマコを見かけます。これはジャノメナマコで、模様は毒々しく見えることもありますが、毒はなくさわってもまったく問題ありません。もともと柔らかくはありませんが、手に取るとさらに硬直して堅くなります。 近くにいる栗色をしているのはその名の通りクリイロナマコで、食用に好まれる種類です。内臓を取り除いてゆでると30cm以上もあった体も5~10cmに縮んでしまいます。時間をかけて煮込むと柔らかくなり、かたいゼラチンのような歯ごたえです。以前は、潮干狩りに出かけると楽に採集することができたそうです。しかし、近年は数が減っており、20年ほど前までは歩いてとれたクリイロナマコも、泳がないと採りにくくなっています。むやみに採りすぎることは考えなければなりません。 |