オニヒトデ
方言名:トーガチチ、トーガチチャー
胃袋を外に出して食事
サンゴを食べる天敵としてもっとも悪名高いのはオニヒトデです。昼間はたいていサンゴの割れ目やテーブル状のサンゴの下に隠れています。サンゴが部分的に真っ白になっていれば、オニヒトデが近くにいると考えた方がよいほど、その食害ははっきり分かります。食べ方はサンゴの上に覆いかぶさり、体内から胃を反転させて外に出し、そのまま体外でサンゴを消化して吸収します。外に出された胃はうす黄色から白の半透明の袋状です。 沖縄では海洋博の準備の頃を前後して、1972年頃からオニヒトデが大発生してサンゴの被害が多く出ました。いろいろな原因が考えられますが、オニヒトデの大発生は赤土などの環境汚染が原因なのか、周期的に起こる変化だったのかよく分かっていません。 |