ウデフリクモヒトデ
満ち潮を知らせる
何もいないように見える潮だまりに海水がどんどん押し寄せてくると、岩の下や小さな穴からトゲトゲの腕をのばしてくる生き物がいます。カラカラに乾いた岩盤ではなく、少々水が残っている潮だまりの底の岩盤の穴に多く隠れています。腕の腹側を水面にして泡など手当たり次第に集めています。魚の切り身を潮だまりで振ってみて下さい、効果てきめんあちらこちらでどんどん腕を振り始めます。臆病な生き物で体全体を出すことはあまりありません。無理に引っぱり出そうとすると、腕がちぎれてしまいますが、うまく体盤(体の中心部分)を押さえると引き出すことができます。体盤は丸みを帯びた五角形で体盤の10倍程の腕が5本のびています。 満ち潮になると、沖の方から潮に合わせて腕ふりが始まり、岸に近い方の腕ふりが始まるころには先に腕振りを始めた場所の腕ふりは終わりです。 |