特攻艇秘匿壕
2009-02-20
〈村指定戦争遺跡〉
渡嘉志久ビーチ、リゾートホテル近くの山裾に、入口の高さ2.30m、幅3.00mで奥行きが12.2mほどの洞窟がある。
この洞窟は、沖縄戦における旧日本軍「特攻艇」の秘匿壕で、黒色千枚岩の堅い岩石をくりぬいて構築されている。壕の掘削には主に朝鮮人軍夫等があたり、島の女子青年も献身的に協力をしたと伝えられている。
格納されていた特攻艇は「マルレ」と呼ばれ、ベニア板製で船幅1.8米、艇長5.6米、重量1,200kgの半滑走型ボートで120kgの爆雷2個を登載し、米軍艦艇を特攻攻撃するための秘密兵器であった。
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